課題7『都市を魅力的にする「隙き間」』

立面率の提案

建ぺい率の代わりに立面率を適用し、魅力的な隙間をつくる

都市の隙き間 立面率の提案

都市は、建築物や構造物で、出来上がっているように思いがちであるが、建築をやっているものに言わせると、そうでもない。建築も構築物のように一般には思われているが、我々がつくっているのは、構築物そのものではなくて、構築物がつくっている内部や外部、空間、光、影、その中での生活なのである。同じように都市も建築物や構造物ではなく、それらがつくっている空きのスペースこそが、都市の本質なのである。都市の生活、体験はその空きスペースで展開されるのである。そうした意味で「隙き間」と言われている部分は、実は都市そのものなのである。
であれば、隙間をどうコントロールし、どうデザインしていくかが、都市の最重要課題である。立面率の法をかぶせることによって、どのように建築をつくるのかではなく、どのように「隙き間」をつくるのかが、建築の意義だということになれば、都市環境は一変するのではないだろうか。

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