共用の庭と木の表しの集合住宅

北側は景観に配慮した駐車場と共用廊下に導くエントランス。南側は共用の庭と駐輪場、各戸の倉庫を設け、階段と中心としたパブリックなスペースとした。階段を中心とした共用庭を各戸の玄関が取り囲む構成とし、緑と木造あらわしの軒裏により、暖かみがあり、草木や花を日常的に楽しめる場所としている。外観は防火上、耐候性上、無理なく木をあらわしとできる部位として軒裏に注目し、軒裏の木が印象に残る表現とした。

木造住宅として、内装制限で許される限り構造の柱と梁をあらわしとし、木の腰壁とともに木造ならではの暖かみをもった内部空間としている。コンパクトにまとめた水回りと収納以外をオープンにすることが可能で、賃貸住宅でありながら、自由で多様な生活空間を展開することができる。