どこからでも外部を感じられる空間
建築の設計を行なう時、いつも3つのキーワードを頭の中で繰り返し念じながら計画をしています。
『 どこに(場所)・なにを(機能)・どのように(構成) 』
場所の特徴や良いところ、悪いところを読み取り、建物の最も大切な目的を考え、それを実現できる空間構成を考えるのが設計だと思っています。
〇どこに(場所)
・東に緑地、河川を臨む東西に長い敷地。南北は隣接建物が迫る。
〇なにを(機能)
・1、2階のどこからでも緑地、河川が見える平面断面計画。
・東西に長い敷地のどこにいても緑、外部的要素を感じられる空間。
・カーテンを閉じることなく生活できる空間
・様々な外部空間の変化を体験できる空間。
〇どのように(構成)
・2階は西側の寝室から、LD、テラスと30cmずつ床を下げ、天井高さに変化を与えることで、どこからでも視界を遮ることなく、緑地、河川を眺められる。
・エントランスホール(内部)、中庭(外部)を吹抜状にし、どこの空間からも外部的空間に接する。
・エントランスの半透明ガラス天井、開放できる階段上部トップライト、開閉式テントのあるガラス屋根のテラス等により空の光・風・景色を住空間に引き込む。
2021.09.
広島県広島市
RC造 地上2階建て 269㎡